バカ犬とバカ猫〜1章 出会い 〜
不意にテレビに映った季節外れの打ち上げ花火を見たときに
昔の思い出が頭に浮かんだ。
それは今年の暑い夏、彼女と見た横浜の花火。
浴衣姿の彼女の瞳には空に輝く花火が映り込んでいた。
このときまだ僕はあんなことになるとは知るよしもなかった・・・・・・・・・
彼女との出会いは1年前。
ジリジリジり~目覚ましを叩き止め、僕の新たな1日が始まった。
満員電車を乗り継ぎ新しい会社へ出勤する、プシュ~電車のドアが開き
スーツ姿のサラリーマンが一斉に降りていく。
僕は眠い目を擦りながら登りエスカレーターへ歩き出した。
うつむきかげんの僕の視界に白い物がよぎった、
それは清々しい白色の黒いラインが1本入ったスカートだった。
そしてそのスカートの彼女はすぐに人混みの中に消えていった、
その日から週2~3回彼女を朝見かけるようになった。
サラサラの背中まで長い栗色の髪をなびかせ歩く彼女。
彼女を見かけるのは朝の数分間のみ、
だが僕は彼女を毎朝探してしまうようになっていた。
それが彼女との初めての出会いだった。
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