バカ犬とバカ猫〜2章 思い 〜
「今日の天気は晴れ・・・・・・・」
テレビから流れる天気予報を聞きながら支度をし
家を飛び出す。
毎日の満員電車にはまだ慣れない。
もみくちゃにされながらやっとのことで乗り換えの駅に着く。
その駅には、ホームの端に立ち23分発の電車を
待つ彼女がいる。
彼女が何処に住んでいて、何処に勤めているのかも僕は知らない。
でもこの数週間、彼女を見かける為に時間を合わせ早めに
家を出る。
彼女が居ないと心配でテンションが上がらない。
「今日は居るかな?」
っとつぶやきながらホームを見渡す。
「あ!居た。」
今日も彼女はいつもの場所に立っている。
それだけでなぜか幸せな気持ちになっていた。
23分の電車が来ると押し寄せる人の波に抵抗むなしくさらわれ、
彼女を見失う。
それが毎日のパターンになっていた。
僕は話した事の無い彼女にたいして特別な思いを
抱き始めていた。
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